湖都子のポエム4

もうあの頃の2人じゃないんだね

理由なんていらない
彼はかっこいい
何しててもかっこいい
何やってても素敵だから
一緒にいることも信じられない

誰にでも優しい彼
そんな彼をずっと見てきた
彼は優しいから
幼なじみとして一緒にいてくれただけ
胸が締めつけられた

触れた彼の手は昔よりもゴツくなってた
そう言えば背も声も変わった
もうあの頃の2人じゃないんだね
----------------------------------------------
学校帰り、たまたま弘人と一緒になった。でも今までのように、楽しい時間ではなくなった

本当は幼なじみもやめたいって思ってる。全部嘘だったんだ。本当のことなんて何もなかったんだ。後悔ばっかりしてた。このままでいいのかなって…

何て言えばいいかわからない。だけど、無理して笑う弘人は見たくない

どうしていいかわからなくて、ただ一緒に歩いていた。そこへ、この間の彼女達がきた

「来ちゃった」
「なんで?」
「だって、最近全然遊べないんだもん」って、腕を絡めてる
「ねぇ、あなたは弘人のことどう思ってるのかしら?…」
「家が隣なだけだよ。」

弘人から少し離れたところで…
「弘人、誰彼かまわず優しくするのはいいけれど、勘違いしてるのかと思ってたわ」
クスクスと笑われた
弘人の優しさに夢を見てしまった。もう私の知ってる弘人じゃないんだね。
「勘違いさせてごめんなさい。もう会わないから」
「わかってるならいいのよ。もうなれなれしくしないで」
2人と別れて、1人で帰った

どうしていいかわからなくて、ママに相談したんだ。ここに住んでいたら、また会ってしまうから、ママが前に1人暮らしをしていたマンションで暮らすことになった。

ここから、再出発
< 8 / 141 >

この作品をシェア

pagetop