湖都子のポエム4

全部なかったことにしてしまいたい


くやしーんだよ
あの女との思い出をずっと…
私といる時も思ってたの?
胸が痛いよ

時間が止まればいいのに…
でもそんなの無理に決まってる
それなら時間に負けない思い出を作ろう
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好きだって言ったのに、ずっと一緒にいたのに…なんで?一緒にいる時もあの女のことを考えていたの?

あなたが待つのが私じゃなくてもいい。あなたと一緒ならどんな未来も乗り越えてみせる。いつの間にか、ずっと続けばいいと思うようになっていた。だけど、私の気持ちは空回り…

恋愛対象として見てもらえないんじゃ、一緒にいても意味がない。沢山泣いた。涙が枯れるくらい…うまく息ができないくらい泣いた。もう諦めるしかないの?それじゃ、私の想いは…?これ以上思い知りたくない。期待させないで…

今でも、彼の心の中にはあの女がいる。彼のそばにはあの女がいた。私の入る隙間なんてないの?もう、待つのはやめた。

「あの人の代わりでもいい。ズルいけど、わがままだけど、嫌いじゃなかったら私と一緒にいて。」
「お前が俺のことを好きだろうが、どうでもいい。琴里の代わりになんてなれない。」
「私、何でもするから…」
「何でもしてくれるんだ?」
「はい!」
「…じゃあ、二度と俺の前に現れるな」
なんで…今まではあんなに優しかったのに…嘘てしよ?あんなに優しくて…あれは全部嘘?どうして?わからない…
「早くいなくなってよ…何でもしてくれるんてしょ?」
これ以上知りたくない。やだ…泣きそう…
「やだ…一緒にいてくれたら…うれしい…」
「他を当たって。遊ぶ相手なんてしてられないんだよ。お前の思い通りにはならない。」
傷つき、痛みが残る。誰にもとられたくない。
ダメだね。泣いてる場合じゃないのに、涙が一筋流れた。とにかく伝えたかった…ずっと好きだった。これからも、一緒にいたい…って。いつまでも意地を張って、自分の気持ちを伝えなかったことに腹がたつ。離れたくなんかない。

…「バカみたいにあなたが好き。好きでどうしようもない。今まで通り、一緒に遊んでよ」
好きなだけなのに、こんなに好きなだけなのに…縋るように見つめる
「今まで通りなんて、もう無理だ。」
立ち去る彼

こんなことになる前に…あなたが好きだって、怖がらずに言えばよかった。過去に戻って、全部なかったことにできたら、み未来をかえ変えることができたはず…そうすれば、きっと今のように苦しまずに生きていけたはず…全部なかったことにしてしまいたい。

立ち去った彼の後ろ姿を、ただぼんやりと見ていた。
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