【完】恋が終わる前に。
*
クリスマス前——
「あ、日向だ」
自動販売機にお茶を買いに来てた俺。
そこにいたのは、青山だった。
「やっほ〜」
「よ」
青山とはまだ何か気まずいんだけど、目の前にいる青山からはそんな気まずさは全然感じられなかった。
「天ちゃんとどう?クリスマスの約束とかしたの?」
「まぁまぁ……」
「答えになってないから。俺には言いにくいか。俺と天ちゃん、もう完璧な友達だし!俺と付き合ったのも別に俺のこと好きとかじゃないからね?」
青山と短期間だったけど付き合った天。
その理由を俺は今、初めて知ることになる。