生きる。~番外編~


なんか、今ならわかるよ。

湊が嫉妬してケンカ腰だったのが。

ケンカになっちゃってごめんね。

今さらだけど。


「由茉。」


「ん?」


「俺も好き。」


「ふふ、わかってるってば。」


過去は過去だよね。


「もう考えるのやめた。」


そう言って私は立ち上がってベランダへ出た。

ここからでも病院が見えるのだ。


「あんまそっちいくなよ。

あぶねーよ。」


「平気。」


「ごめんな。」


「なにが?」


「掘り返さない方がよかったな。」


「ううん、そんなことないよ。

私の方こそごめんね。

結局気遣わせた。」


「いや。

もっと考えればよかったな。」


「もういいから。ほんとに。」


なんか、一人になりたい気分だ。



< 104 / 532 >

この作品をシェア

pagetop