生きる。~番外編~
なんか、今ならわかるよ。
湊が嫉妬してケンカ腰だったのが。
ケンカになっちゃってごめんね。
今さらだけど。
「由茉。」
「ん?」
「俺も好き。」
「ふふ、わかってるってば。」
過去は過去だよね。
「もう考えるのやめた。」
そう言って私は立ち上がってベランダへ出た。
ここからでも病院が見えるのだ。
「あんまそっちいくなよ。
あぶねーよ。」
「平気。」
「ごめんな。」
「なにが?」
「掘り返さない方がよかったな。」
「ううん、そんなことないよ。
私の方こそごめんね。
結局気遣わせた。」
「いや。
もっと考えればよかったな。」
「もういいから。ほんとに。」
なんか、一人になりたい気分だ。