生きる。~番外編~
美波とのお揃いは湊がほしくて買ったのか
湊は今それをどうしているのか
私はそんなことばかり気になってしまう。
結局私たちは何も買わずにホテルへ戻った。
部屋に入った途端湊が抱き締めてきた。
「どうしたらいつもの由茉に戻る?」
「え………
ごめん、そんなつもりなかった。
ごめんね。もう平気だから。」
湊が切なく聞いてくるから
本当に申し訳なくなった。
「湊の気持ち、ちゃんとわかってるから。
ほんとにもう平気。」
「俺には由茉だけ。」
「うん、知ってるよ。」
ごめんね、心配かけたね。
嫉妬してごめんね。
「じゃあこれ。」
「なにこれ。」
「俺とお揃い。」
「え?」
「いいじゃん。だめ?」
「ううん、いーよ。
開けていい?」
「開けて。」
私は包みを開けた。
「………ブレスレット。」
中には2つのブレスレットが入っていた。
「美波と一緒じゃ嫌かと思って。」
「そっか、ありがと。」
「言っとくけど、初めてだから。
自分からプレゼント買うの。」
「え?」
「クリスマスとかもそうだけど
自分で決めて選んであげたのは由茉が初めてだから。」
「……………ありがと!」
たったこれだけのことなのに
喜ぶ私は本当に単純だ。