生きる。~番外編~
「由茉は?」
「え?」
「由茉はどんな子供だったわけ?」
「……………さぁ。
あの病院へ入院してからは
ずっと暗かったかな。
美波と出会ってからはずっとこんな感じ。
日本にいた頃は雄に聞いてよ。」
「………雄かよ。
って由茉ってさ、雄のこと好きだった?」
「………は?」
「ガキの頃。」
「好きじゃないよ。
だいたい私恋ってものがわからなくて
いつも湊の話する美波に憧れてたくらいだし。」
「じゃあ初恋って俺?」
「他にいないでしょ。」
「なんだ。
俺、雄にめっちゃ嫉妬してたじゃん。」
「しかもなんで雄なの。
雄がいるときは飛鳥もいたしさ。
そんなんじゃないよ、全然。」
「俺ずっと気にしてたし。」
「もっと早く聞いてくれればよかったのに。」
「聞けねーよ。」
「ふふ、ごめんね。
でも雄だってそんなんじゃなかったでしょ?」
「ガキの頃はわかんねーし。」
「子供の頃は子供の頃でしょ。」
どこまで気にしてるの、この人は。