生きる。~番外編~
「一輝の守るべきもの、か。」
「守るものがある俺は強いです。」
「相変わらずだな。」
「だからまたお手合わせ願います。」
「何回やっても結果はかわんねーよ。
お前は俺には勝てない。」
「それでも、俺は大和さんを越えると決めて
如月に入ったんです。
ここで会ったのもなにかの縁、ってことで
夜、また来てください。」
「………しかたねーな。」
大和さんは軽くため息をつきながらも
承諾してくれた。
俺だって、大和さんが引退してから
かなり強くなったはず。
かなり強くなった湊よりもまだ強いんだ。
そろそろ大和さんくらい越えたい。
「ごめんね!お待たせ!」
「いえ。
私がお持ちいたします。」
「ありがと。
とりあえず荷物はこれで終わりかな。
ごめんね、何回も。」
「とんでもございません。」
「じゃーね、一輝。
私は帰るね。」
「おう。
また入学式にな。」
「うん!」