生きる。~番外編~
それから部屋に向かった。
部屋にたどり着くまでにもチップを払う機会は多い。
よかった、湊が現金持ち歩く人で。
私は普段から持ち歩かないからね、日本でも。
「うわー、すごい部屋…。」
「父さんが手配した部屋だからな。」
部屋はすっごく広い部屋だった。
「……………こんなにスペース要らないでしょ。」
「まぁいいじゃん。4泊するし。
とりあえず休むか?」
「とりあえずお金がほしいです。
もしもの時のために現金ないと。
チップ払えないでしょ?
カード使えないとこでも困るし。」
「あぁ、俺の渡しとくよ。」
そう言って湊は鞄を開けて
大量の1ドル札を出した。
「………なにその量。」
「柳が用意した。」
とりあえずと言って私に束を渡してきた。
こんなにいるのかな。