生きる。~番外編~



「そろそろいくか。」


すっかり暗くなって気温も下がった。


「うん、そうだね。」


私は美波のことを想い、湊とその場をあとにした。


「なんか切なくなっちゃった。」

「な。」

「きっとあそこで美波は湊のこと想ってたんだよ。」

私がそういうと湊は黙ってしまった。

「ごめん、反応困るか。」

私がそんなこと言わない方がよかったか。

湊、なんにも言わないし。


「あのね、湊が今私のこと好きだってわかってるから

湊が美波のことを想うときがあっても

私は平気だからね。気遣わなくていーよ。

私、これからも湊と美波の思い出を

一緒に感じていきたいもん。」


「………俺も、美波との思い出に浸ってたよ。」


「うん、知ってる。」


私は笑顔で答えた。

本当は嫉妬してるけどね。

でも美波だってきっと嫉妬してる。

美波は湊のことすごく好きでいたから。


やっぱり私にとって

美波は一番だなぁ………。



< 90 / 532 >

この作品をシェア

pagetop