恋じゃないと願うだけ
飲み物を買うのを諦めて、
エリナや拓君に背を向けて歩き出した。
ドンッ‼
いきなりの衝撃に反応出来ずに転んでしまった。
「ごめんなさい
大丈夫ですか?
…あの…」
謝る男の子の声が遠退いていく。
ぼんやりとしていく景色…
「おい、大丈夫か?
…結香…!」
この声…
拓…く……ん?
今…結香……って…
「って!!
お前、すごい熱…」
フワッと体が浮き上がる感覚。
薄れていく視界に拓君の必死な顔。
「拓…君…」
「しゃべんな」
と視界には何も写らなくなった。