手料理であなたの気持ちを鷲掴み
車がついた先は
閑静な住宅街
庭には色とりどりの花が咲いていた
思わず足を止めて眺めた。
「これは父の趣味なんだ」
「社長の?・・・・・」
自宅でも細やかな仕事をするんだなって・・・・
そろそろ行きませんか?と手をさしのべられた
玄関先で
挨拶し
「まあ、貴女が日奈子さん?この人達に、本当ありがとうね」
「いえ、社長の言葉に優しさを感じて
その手伝いができるなら・・・」
キッキンに行き
予め言った事はしていてくれた
ご飯はスイッチが入っていた
味噌汁の出汁が沸くまで
「あの 大根の皮むきをお願いします」
あの もし 包丁もった事は・・・
二人自慢げに
「「ない」」
持ち方から教えた。
ふ~んって言いながら楽しそう
社長の奥さんも乱入してきた
「あまりにも楽しそうだから、見学にきたわ」
出汁が沸きはじめてきた
「統さん、鰹節を入れてくれませんか?」
鰹節を入れて2~3分薫りを出すために沸騰させ火を止めた。
「こういう手間がかかるんだ」
「本来なら、今はだしの素って言う粉末もあるけど これの方が味が分かりやすいから」
鰹節が鍋底に沈殿した頃合いに
出汁をこした
大根をいれ火にかけた
ご飯も炊き上がり
熱い
熱いって言いながら
みんなで握った。
個性的なお握りの数々