手料理であなたの気持ちを鷲掴み


車がついた先は



閑静な住宅街



庭には色とりどりの花が咲いていた
思わず足を止めて眺めた。


「これは父の趣味なんだ」
「社長の?・・・・・」
自宅でも細やかな仕事をするんだなって・・・・


そろそろ行きませんか?と手をさしのべられた







玄関先で

挨拶し


「まあ、貴女が日奈子さん?この人達に、本当ありがとうね」


「いえ、社長の言葉に優しさを感じて
その手伝いができるなら・・・」



キッキンに行き


予め言った事はしていてくれた





ご飯はスイッチが入っていた



味噌汁の出汁が沸くまで




「あの 大根の皮むきをお願いします」




あの もし 包丁もった事は・・・
二人自慢げに

「「ない」」

持ち方から教えた。


ふ~んって言いながら楽しそう


社長の奥さんも乱入してきた
「あまりにも楽しそうだから、見学にきたわ」

出汁が沸きはじめてきた
「統さん、鰹節を入れてくれませんか?」

鰹節を入れて2~3分薫りを出すために沸騰させ火を止めた。


「こういう手間がかかるんだ」

「本来なら、今はだしの素って言う粉末もあるけど これの方が味が分かりやすいから」




鰹節が鍋底に沈殿した頃合いに
出汁をこした


大根をいれ火にかけた



ご飯も炊き上がり

熱い


熱いって言いながら


みんなで握った。


個性的なお握りの数々


< 62 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop