めぐり逢えたのに
私は佐々倉に対して奇妙な親近感と、連帯感を感じていた。
多分、育って来た環境が似ていることからくる納まりの良さがあるのだと思う。
佐々倉の提案は確かに非常識かもしれなかったが、何となく理解できる気がした。
巨大な富と権力を握る私たちの親は、持てるものも多く、守るべきものも多い。自分たちの存続を維持するためには、使えるものは全て利用する。そんな彼らに真っ向から歯向かうのは、丸腰で戦車に戦いを挑むようなものだ。
であれば、彼らの御輿に乗って、美味しいとこだけさらっていくのも一つのやり方かもしれない。
彼は、私に一緒に御輿に乗ってくれ、と提案してるわけだ。
私は考えてしまう。彼と私に共通なものは何もなかった。
お互いがどこの誰かかもわからず、それでもお互いを思う気持ちに嘘はなかったと思う。もしも、彼と付き合い続けることが出来たとしても、今ごろはやっぱり同じような結果になったんだろうか。
あんなに大好きだったのに。
あんなに素敵な夜を過ごしたのに。
私は、彼の手の感触を思い出して、下腹部がきゅっとなった。
多分、育って来た環境が似ていることからくる納まりの良さがあるのだと思う。
佐々倉の提案は確かに非常識かもしれなかったが、何となく理解できる気がした。
巨大な富と権力を握る私たちの親は、持てるものも多く、守るべきものも多い。自分たちの存続を維持するためには、使えるものは全て利用する。そんな彼らに真っ向から歯向かうのは、丸腰で戦車に戦いを挑むようなものだ。
であれば、彼らの御輿に乗って、美味しいとこだけさらっていくのも一つのやり方かもしれない。
彼は、私に一緒に御輿に乗ってくれ、と提案してるわけだ。
私は考えてしまう。彼と私に共通なものは何もなかった。
お互いがどこの誰かかもわからず、それでもお互いを思う気持ちに嘘はなかったと思う。もしも、彼と付き合い続けることが出来たとしても、今ごろはやっぱり同じような結果になったんだろうか。
あんなに大好きだったのに。
あんなに素敵な夜を過ごしたのに。
私は、彼の手の感触を思い出して、下腹部がきゅっとなった。