彼女のことは俺が守る【完全版】
八時ちょうどの時間に高取さんと雅さんは揃って海斗さんのマンションの玄関に立っていた。前よりも大きな荷物を抱えた雅さんは私にニッコリと笑い掛ける。その微笑みに少しだけ肩の力が抜けた。
「じゃあ。私は里桜ちゃんの準備を手伝うわね」
そういうと、私の手を取って私の部屋に入っていく。そして、私をドレッサーの前に座らせたのだった。化粧を終わらせて髪を綺麗に纏めた私は雅さんに手伝って貰ってあの時買った『もしもの時のドレス』を着る。このドレスを買った時は着る機会がないのではないかと思っていたけど、こんなに早く袖を通すことになった。
「里桜ちゃん。篠崎くんはいい人だから、大丈夫だよ。お見合いをしたと思えばいいと思う。出会いは色々でしょ」
雅さんの言葉に自分の素直な言葉が零れた。ずっと胸の奥に秘めていたけど、溢れるくらいに高まった思いは自分の気持ちでどうにでもなるものではなかった。
「雅さん。私ね、海斗さんのことが好きなの。好きだからこそ辛いの。海斗さんが私のことを好きじゃないから」
雅さんは鏡越しに私を見つめた。
「篠崎くんが好き?」
「うん。気付いたら好きになっていた。でも、偽装結婚だし、好きな分辛い」
「そっかぁ。でも、篠崎くんと出会ったのも運命だと思う」
「じゃあ。私は里桜ちゃんの準備を手伝うわね」
そういうと、私の手を取って私の部屋に入っていく。そして、私をドレッサーの前に座らせたのだった。化粧を終わらせて髪を綺麗に纏めた私は雅さんに手伝って貰ってあの時買った『もしもの時のドレス』を着る。このドレスを買った時は着る機会がないのではないかと思っていたけど、こんなに早く袖を通すことになった。
「里桜ちゃん。篠崎くんはいい人だから、大丈夫だよ。お見合いをしたと思えばいいと思う。出会いは色々でしょ」
雅さんの言葉に自分の素直な言葉が零れた。ずっと胸の奥に秘めていたけど、溢れるくらいに高まった思いは自分の気持ちでどうにでもなるものではなかった。
「雅さん。私ね、海斗さんのことが好きなの。好きだからこそ辛いの。海斗さんが私のことを好きじゃないから」
雅さんは鏡越しに私を見つめた。
「篠崎くんが好き?」
「うん。気付いたら好きになっていた。でも、偽装結婚だし、好きな分辛い」
「そっかぁ。でも、篠崎くんと出会ったのも運命だと思う」