君のいる病院。
「近場の公園に行くだけなのにね」














照れ笑いをしながら後ろを振り返ると、










榎本くんも私服で、笑顔で私のことを見ていた。













「望月の私服初めて見た。凄く似合ってるよ」











その言葉に嘘がないことがわかり、少し頬が赤くなった。












榎本くんはお世辞なんて言わない人だから、



本当にそう思われていると、喜んでいいのだろうか。











「公園まで歩いていく?それとも自転車乗る?」












いつも病院まで自転車で来てくれている榎本くんは




駐輪場を指さした。



















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