そんな結婚、あるワケないじゃん!
「お前……ホント嘘つくの下手だな」


笑いを含みながら部屋を出て行く。

しばらく経つと、シャワーを浴びる水音が聞こえてきた。


その音を聞きながら昨日に引き続き、まさか今日までこんな事になるなんて……と反省する。

私が風邪を引くのは滅多にないことで、それもこれも全部羽田の部屋に急に泊まることになったせいだという気がしてくる。


慣れない緊張感のせいで余計な神経を使ってしまった。

絶対にそのせいに違いない。



(あーーそうだ、家に電話しなきゃ……)


羽田より先に電話して弁解しておかないと、今度はどんな誤解をされるか分からない。


(電話……どこ?………)


指で探りながらも震えの止まらない体を丸めて布団の中に潜り込んだ。

小さな体を丸くして眠るペソのことを思い出しながら、意識がスーッと薄れていった…………。




< 36 / 151 >

この作品をシェア

pagetop