変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
この春から社会人一年生の私、瀬戸 美咲(せと みさき)は、業界大手企業のトリニティに就職した。
入社式の後、配属された法人営業部へ行き挨拶をした。今日は、祝・新年度という名の飲み会だ。
毎年、新年度は必ず来るから、わざわざ祝う必要はない。口実ってヤツね。
「瀬戸さん、それペンディングBOXへ入れておいて。自分の机の上が片付いたら、終わっていいよ。通用口を出た所で待ってて。すぐ行く」
テキパキと私に指示を出すのは、課長で、マンツーマンリーダーの松田 大樹(まつだ たいき)
普段はコンタクトレンズらしく、夕方になると『目が疲れた』と言って、黒縁のメガネ男子になる。
物腰が柔らかく、人を和ませる事が得意だからと、人事部からの依頼で、会社説明会や選考会場で案内係をしていた。
松田課長が、メガネ男子になった時に既視感があったので、聞いてみたらそう説明してくれた。
「瀬戸さんは、選考会場でも凄く落ち着いてたよね。俺の出る幕なかったな」
「いえいえ、実は物凄く緊張してたんで、和ませてほしかったです」
本当に…
入社式の後、配属された法人営業部へ行き挨拶をした。今日は、祝・新年度という名の飲み会だ。
毎年、新年度は必ず来るから、わざわざ祝う必要はない。口実ってヤツね。
「瀬戸さん、それペンディングBOXへ入れておいて。自分の机の上が片付いたら、終わっていいよ。通用口を出た所で待ってて。すぐ行く」
テキパキと私に指示を出すのは、課長で、マンツーマンリーダーの松田 大樹(まつだ たいき)
普段はコンタクトレンズらしく、夕方になると『目が疲れた』と言って、黒縁のメガネ男子になる。
物腰が柔らかく、人を和ませる事が得意だからと、人事部からの依頼で、会社説明会や選考会場で案内係をしていた。
松田課長が、メガネ男子になった時に既視感があったので、聞いてみたらそう説明してくれた。
「瀬戸さんは、選考会場でも凄く落ち着いてたよね。俺の出る幕なかったな」
「いえいえ、実は物凄く緊張してたんで、和ませてほしかったです」
本当に…