変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「大丈夫じゃないかも…」

えーーーっ?

「ちょ、走るからですよ。医務室へ行きますか…て、先生がまだ来てないか…」

どうするのよ…

どうしたものか分からず、矢野さんの額に浮かぶ汗を、持っていたタオルハンカチで拭う。

「瀬戸さんと二人っきりだから、ドキドキして胸が苦しいだけ」

可笑しそうに、ニヤリと笑う。

「なっ…!」

からかわれた!

「心配してくれて、ありがとう」

そう言って、矢野さんの腕に置いていた私の左手を軽く握った。

[……っ!」

「瀬戸さん、5階に着いたよ?」

エレベーターから降り、振り返ると、さっきより笑ってる矢野さんがいた。


むかっ!

こんの、チャラ男が!

閉ボタンを連打すれば良かった。


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