変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「ここ、ファミリーサイズだから、部屋なら余ってる。ローンの支払いも済んでるから、支払いは管理費と水道光熱費くらい。美咲は、その半額の支払いだけでいい」
ファミリーサイズ…
「もしかして、矢野さんってバツ…」
「バツイチじゃない。結婚した事ない。家族で住むつもりで買った途端に、親父が海外勤務になった。お袋もついて行ったから、今は俺一人で住んでいる」
「そうなんだ…」
矢野さんが、結婚した事がない事実にホッとする。
「家賃が浮くし、美味しいごはんが漏れなく付いてくる」
「お、お得だ…」
「遅刻の心配もない。寝過ごしても、どちらかが気付くだろ?」
こくん…と頷く。
「お互いに、恋愛感情はないんだから、何かと都合がいいんじゃない?」
チクッ…
「いいの?矢野さんの彼女さんに、許可取らないと」
「彼女はいない。俺、仕事一筋だから。見た目と違って」
グッと右の親指を立てる。
ファミリーサイズ…
「もしかして、矢野さんってバツ…」
「バツイチじゃない。結婚した事ない。家族で住むつもりで買った途端に、親父が海外勤務になった。お袋もついて行ったから、今は俺一人で住んでいる」
「そうなんだ…」
矢野さんが、結婚した事がない事実にホッとする。
「家賃が浮くし、美味しいごはんが漏れなく付いてくる」
「お、お得だ…」
「遅刻の心配もない。寝過ごしても、どちらかが気付くだろ?」
こくん…と頷く。
「お互いに、恋愛感情はないんだから、何かと都合がいいんじゃない?」
チクッ…
「いいの?矢野さんの彼女さんに、許可取らないと」
「彼女はいない。俺、仕事一筋だから。見た目と違って」
グッと右の親指を立てる。