変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
*矢野side*
話の流れで、美咲に、一緒に住もうと提案した。
いくらなんでも、他の男と一緒に住んでる美咲に、葉山も、言い寄る事はしないだろうと思う。
夕方、仕事の打ち合わせで5階フロアを通った時、今にも泣き出しそうなのを、必死に堪える美咲が見えた。
葉山が常務取締役に就任してから、美咲の様子がおかしい。テラス席で倒れた前例もあるし、何かあったのは一目瞭然だ。
広報室の自席に戻ってからも、気がつくと美咲の事を考えてた。
今日中にすべき仕事だけやり、残りは明朝にしよう。
「すみません。今日はお先に失礼します」
定時で退社し、結構なスピードで歩く美咲のあとを追う。
俺を見上げた瞳から、今にも涙が溢れそうで、ここが会社の近くだという事もぶっ飛び、美咲を抱きしめた。
くそっ…
こいつに、こんな顔させやがって…
イライラした。
話の流れで、美咲に、一緒に住もうと提案した。
いくらなんでも、他の男と一緒に住んでる美咲に、葉山も、言い寄る事はしないだろうと思う。
夕方、仕事の打ち合わせで5階フロアを通った時、今にも泣き出しそうなのを、必死に堪える美咲が見えた。
葉山が常務取締役に就任してから、美咲の様子がおかしい。テラス席で倒れた前例もあるし、何かあったのは一目瞭然だ。
広報室の自席に戻ってからも、気がつくと美咲の事を考えてた。
今日中にすべき仕事だけやり、残りは明朝にしよう。
「すみません。今日はお先に失礼します」
定時で退社し、結構なスピードで歩く美咲のあとを追う。
俺を見上げた瞳から、今にも涙が溢れそうで、ここが会社の近くだという事もぶっ飛び、美咲を抱きしめた。
くそっ…
こいつに、こんな顔させやがって…
イライラした。