私を見つけて
次の日、図書館に行くと、いつもの席にアキの姿は見当たらなかった。
私は図書館の中をぶらぶらして、寝ているおじさんを見たり、ほんだなに並んだ書物を眺めて過ごした。
「遅いな……」
壁の時計を見上げてつぶやく。
いつもの時間を二十分、過ぎていた。
パイプ椅子に腰かける。
アキが座ればギィとなる椅子も、私が座るとなんの音もしない。
窓の外を見ると、今日も相変わらず雪が積もっている。
もし、目を覚ましたら、もうここには来られないのだろうな、とふと思った。
ここは、私の住む町から遠く離れている。
飛行機に乗らないとこられないほど遠いのだし。
目を覚ましたら、もうアキには会えない。
そう思ったら、胸の奥がチクリ、とした。
目が覚めるのは嬉しいことなのに。
家族も友だちもみんな待ってくれているのに。
アキに会えなくなるから、目をさますのがいやだなんておかしな話。
どうせ、アキだって、追試が終わったらきっと来なくなる。
それだけの関係なのに。
チクリ、としたのはきっと気のせいだ。
私は図書館の中をぶらぶらして、寝ているおじさんを見たり、ほんだなに並んだ書物を眺めて過ごした。
「遅いな……」
壁の時計を見上げてつぶやく。
いつもの時間を二十分、過ぎていた。
パイプ椅子に腰かける。
アキが座ればギィとなる椅子も、私が座るとなんの音もしない。
窓の外を見ると、今日も相変わらず雪が積もっている。
もし、目を覚ましたら、もうここには来られないのだろうな、とふと思った。
ここは、私の住む町から遠く離れている。
飛行機に乗らないとこられないほど遠いのだし。
目を覚ましたら、もうアキには会えない。
そう思ったら、胸の奥がチクリ、とした。
目が覚めるのは嬉しいことなのに。
家族も友だちもみんな待ってくれているのに。
アキに会えなくなるから、目をさますのがいやだなんておかしな話。
どうせ、アキだって、追試が終わったらきっと来なくなる。
それだけの関係なのに。
チクリ、としたのはきっと気のせいだ。