さくら、咲く頃あなたには
夏休み明けの教室は
いつもに増して賑やかだった。
そんな賑やかな教室に
担任がやってきてもほとんどの生徒は
気づかずおしゃべりに
華を咲かせている。
「お前ら、席につけ」
大声を出され、
渋々自分の席に座った。
「夏休み、終わったんだからな。
気を引き締めろよ」
そういう担任の髪の毛は
寝ぐせがひどい。
「森口っちゃんこそ気を引き締めろよ」
寝ぐせを指摘され頭を掻きながらそんな事はどうでもいいと顔を赤らめた。
「それより、今日は転校生がいるんだ」
教室がどよめいた。