百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜
その言葉に、私は再び雅さんを見つめる。
そういえば、遥が、あの妖を凶暴化ささる闇のかけらは、カンパニーの開発部が作ったものだって言っていた。
……雅さんが、開発部の研究員なの?
…それより、どうして周くんが開発部のことを知っているんだろう?
敵のことを調べているうちに、そういう機関があることを知ったのかな?
その時、雅さんが少し目を細めて、周くんに答えた。
「…確かに、私はカンパニーの研究員。
開発部の責任者よ。……それが何か?」
すると、周くんが強い視線を彼女に送った。
「手下の数を増やす為に、何の関係もない一般人に無理やりお面をつけて…
操り人形にしていたのか……?」
どくん。
心臓が、鈍く音を立てた。
雅さんが、表情を変えないまま、口を開く。
「そうよ。…事が大きくなりすぎないように、“駒”は一週間程度で交代させてたけどね。」