百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜
その時、周くんが遥に向かって尋ねた。
「さっき、“策はある”って言ってたよね?
…あれは、どういう意味?」
遥は、その言葉に紺を見つめながら答える。
「俺と、周が協力すれば出来る“策”だ。
もちろん、“博打”に近いもんだが……」
遥は、周くんに視線を移して続けた。
「……周。
俺と一緒に、戦ってくれるか?」
「!」
遊馬も雅も、息を呑んで二人を見つめた。
私も、願うような視線を二人に向ける。
すると、少しの沈黙の後、周くんが顔を上げた。
「…僕は、詠ちゃんを助けるためなら、なんだってやるよ。
…九条、僕に出来ることを教えてくれ。」
!
私は、その言葉に、はっ!とした。
ついに………
遥と周くんの間の壁が、すべて砕けた。
……この二人がともに戦ったのなら
もう怖いものなんて、何もない気がした。
…紺にだって、必ず勝てる……!