百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜
「すげぇ……さすが加護者…!
鬼火銃を当てなくても、近くの妖なら浄化出来んだな。」
遊馬が感心したように私の方を見た。
加護者の力なの……?
ふっ、と周くんを見上げると、彼は優しく微笑んで口を開いた。
「すごいね、佐伯さん!初めてとは思えないよ。
この調子で、ここにいる妖を三人で片付けよう。」
!
私は、周くんにつられて、つい緊張が解けて顔が緩む。
嬉しい……!
周くんに褒められたっ……!
事務所の二人は、次々と妖を浄化していった
特に、遊馬は素早く、そして正確に鬼火銃を撃ち続けている。
………すごいなぁ……!
私も、早く慣れて、ちゃんと戦えるようにならなくちゃ!
私は、鬼火銃を少しずつ慣らすように、一匹ずつ狙いを定めて撃っていった。
ゆっくり呼吸をしながら、周くんに言われたことを頭の中で繰り返す。
……“なるべく引きつけて”……
“よく狙って”………!
だんだん鬼火銃の扱いに慣れていく。
妖を撃つことは、怖いって思っていたけど…
浄化するってことは、妖を元々いたところに帰せるってことだから
妖にとってもいいことなんだよね?
そう考えると、少し気持ちが楽になったような気がした。