居場所をください。
「そういえば去年は貴也が来てたね。
一高都立の癖に頑張るなぁ。」
「は?なんで知ってんの?」
「だって見に行ったし。
いきなり夏音が『貴也くんくるの!』
とか言い出してびっくりしたけど。」
「…話聞いてたわけ?」
「うん。
たしかー…あ、そうだ。」
確か私をキレイだと言ってた。
またキレイになったと。
「思い出さなくていい。」
「照れなくてもいいのにー。」
あの頃はもう好きでいてくれたんだよね。
気づかなくてごめんね。
はぁ、もうだいすき。
全然素直じゃないけど
ちゃんと好きでいてくれたんだね。
「笑ってんじゃねーよ。」
そう言いつつ私に微笑んで
長曽我部さんが電話中なのを確認して
私にキスをする。
もう幸せすぎて溶けそうだ。