居場所をください。
「美鈴、文句は言えたか?」
私と佐藤さんを見て長曽我部さんが聞いてきた。
「佐藤さんの話聞いてたらどうでもよくなっちゃった。」
「佐藤もやること酷だよな。
貴也のあんな表情初めて見たわ。」
「今から貴也が嫉妬するシーン撮るんで
ちょうどいいですよね。」
「ほんとだな。」
「……………二人ともひどいね。」
人の気持ちを操って。
人の気持ちをなんだと思ってるんだ。
「美鈴もちゃんと嫉妬してこいよ。」
「余裕ですね。」
「まぁそうだろうな。」
笑って言う長曽我部さんがちょっとむかつく。
「ほら、動作確認だ。行け。」
「はいはい。」
私は二人から離れて教室へ入る。
教室へ入ると相変わらず仲良しな二人。
佐藤さんはああいうけど…やっぱりむかつく。
「五十嵐さん、よろしくね。」
「え?あぁ、よろしくね。」
私の友達役で、貴也が嫉妬する相手の高城くん。
スポーツ系さわやかボーイ。
隼也とは違う系列だ。
「五十嵐さんの相手役なんて俺ラッキー!」
性格は愛翔くんみたいなタイプか。
「でも最初だけだよ?」
「それでもいーの。俺ファンだったし。」
「ありがと。」
私は高城君の事知らないや。ごめんね。