居場所をください。
20時ー
ピンポーン…
部屋のインターホンか。
美鈴かな。
モニターを見るとやっぱり美鈴。
「今開ける。」
「美鈴ちゃん?」
「そ。」
俺はわざわざ玄関まで出向いた。
「お疲れ。悪いな。」
「ううん、いーよ。
お母さん来てるんでしょ?」
「そ。
まぁ上がれよ。」
「お邪魔しまーす。」
「飯食った?」
「まだ。お腹すいた~。」
「だと思った。
スープあるよ。」
「やったね。」
そんなことを会話しつつ
リビングへ入った。
「こんばんは。」
美鈴は母さんを見るなり挨拶をした。