居場所をください。
誠くんのレジで貴也はさっさとCDを買い、
私のところへ戻ってきた。
「なぁ、早いしカラオケ行かね?」
「カラオケ?うん、いーよ。
私明日も休みで歌いたくなりそうだったし。」
「明日も休み?」
「うん。日曜日に休みなんていつぶりだろ。」
「へぇ…。」
「貴也は?」
「俺は…早朝から。
だから今日は美鈴んち泊まんないから。」
「え、そうなの?」
「おう。」
「そっかー。じゃあ一人で寝るの
なんか久しぶりで寂しいね。」
「そうだな。」
ま、1日くらい離れないとだよね。
毎日一緒にいすぎか。
そんな話をしながら
タクシーに乗って、私の前のバイト先へ向かった。