居場所をください。




誠くんのレジで貴也はさっさとCDを買い、

私のところへ戻ってきた。


「なぁ、早いしカラオケ行かね?」


「カラオケ?うん、いーよ。

私明日も休みで歌いたくなりそうだったし。」


「明日も休み?」


「うん。日曜日に休みなんていつぶりだろ。」


「へぇ…。」


「貴也は?」


「俺は…早朝から。

だから今日は美鈴んち泊まんないから。」


「え、そうなの?」


「おう。」


「そっかー。じゃあ一人で寝るの

なんか久しぶりで寂しいね。」


「そうだな。」


ま、1日くらい離れないとだよね。

毎日一緒にいすぎか。



そんな話をしながら

タクシーに乗って、私の前のバイト先へ向かった。



< 1,183 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop