居場所をください。



そんなこんなで私たちはジェットコースターに乗る。

もちろん私が右で貴也が左。

この立ち位置も安定だ。


「美鈴、ビビんねーの?」


「もうビビらないです!」


「前はあんなにビビってたくせに。」


うわ、ついに言われたよ。

いつかは言われると思ってたけども!


「そのスリルが楽しいし。」


「あっそ。」


興味なしですか。

いつも興味ないよね、私に。


まったく。



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