居場所をください。
美鈴side
よしっ。
洗い物も終わったし、
「美鈴がこんな料理できるようになったなんてね~。」
ママも帰って来て美優ちゃんもきたし
「じゃ、そろそろ帰るー。」
「えー!美鈴ちゃん帰るの!?もう!?」
「うん、もう19時過ぎたし。
お腹空いたし。」
それに、あの野菜スープが飲みたい。
久しぶりにあの野菜スープが飲みたい。
「っていうか、みんなはいつまでいるの?」
「俺もそろそろ帰ろっかな~。
彼女も待ってるし~。」
「じゃあ悠斗途中まで一緒に帰ろー。」
「じゃあ俺もー!!」
うん、颯太も来ると思ったよ。
「亜樹とか朔也は?」
「じゃあ俺も。」
そういって立ち上がる朔也と
無言で立ち上がる亜樹。
「なんで俺には聞かねーんだよ。」
「岳人、どーせまだ藍子といるでしょ。」
「どーせ、ってなんだよ。」
「違うの?」
「……………はぁー、さっさと帰れよ。
ほんとお前むかつくわ。」
「はは、素直じゃないな~。
じゃーね。」
「美鈴ちゃん!!」
「あ、栞奈。どうしたの?」
「また会いたいの。
これ、私の連絡先だから、
暇なとき教えてくれない?」
「うん、わかったよ。
藍子にちゃんと化粧教わりなよー?」
「うん!
…今日はいろいろとありがとう。」
「なにかあったらちゃんと言いなよ。」
「うん!」
「じゃーね。」
私はみんなと外へ出た。