居場所をください。



「ってか父さんが美鈴が全然カード使ってくれない

って嘆いてたけど。」


「だって使うときないし。」


「美鈴よく買い物いくじゃん。

撮影用の服買いに。

それで使えばいいのに。」


「えー、なんか悪くて。

結局この腕時計しか買ってないや。」


「それと、一緒に飯行きたがってた。

家にも呼びたいとか。

なんかいろいろ嘆いてたけど。」


「さすがに家はだめでしょ。

誰かに見られたらどうするの。

ご飯はまぁ長曽我部さんいたら

付き合いみたいに見られるけどさ。」


「仕事の付き合いかよ。」


「じゃなきゃおかしいでしょ。

まぁ気持ちだけ受け取っておきます。」


「そういうことではない気もするけど。

まぁじゃあ飯は行くか~。

勝手にこっちで決めとくわ。」


「うん、おいしいとこをお願いしまーす。」


「まぁきっと高いところだろうな。

見栄張るし。」


「お肉がいい。肉。」


「いい肉はカロリーも高い。」


「いいじゃん、たまには。

お昼軽くするとか

ダンス突っ込みまくるとか。」


「まぁ検討はしてみるわ。」


「ぜひともお肉でお願いしまーす。」


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