居場所をください。

１時間がたち……………



「あー、美鈴ちゃん可愛かったー。」


「「「……………。」」」


颯太は満足げにテレビを消す…かと思ったら

またDVDを見始めた。


「お前どんだけ美鈴好きなんだよ。」


いつもは温かく見守る岳も

呆れた声で聞いた。


「まじでどストライク過ぎて。」


「見た目が？」


「すべてが！！」


……………。


「明後日会えるじゃん。」


「毎日見たい。」


「でもテレビの美鈴、ちょっとちげーじゃん。

いつもと。」


「これはこれでいいし、

普段のあの冷めた感じもいい。」


「……………あっそ。」


岳は完全に呆れてる。


「ってかさー、来月俺もライブ

付き合うんだろ？

新曲また貸せよ。」


「俺もまだ聴くしだめ！！」


「悠斗、俺もあるよ。」


「え、亜樹が？

買ったわけ？亜樹が？」


「いや、もらった。美鈴から。

帰り俺んち来れば。」


「いや、めっちゃ遠回りだし。

まぁいくけど。」


「おい亜樹！美鈴ちゃんからもらったって

どういうことだよ！」


……………颯太、どんだけむきなってんだよ。

うるせーな。