居場所をください。
「内緒にしてるつもりかもだけど
いとこがわかってるんだから親だって
わかってるっていってるようなもんじゃん。」
悠斗が言った。
「じゃなきゃいとこだってわかんねーしな。」
だからこそ手回ししたんだろうけど。
「つーかそれなら
親戚いたのになんで施設に預けられたんだって
亜樹んち批判されたりして。」
「あ、確かに。」
「別にいいんじゃね。」
母さんはそんなの気にしない気がする。
それ以上はストップがかかってるのか
掘り下げられることなく
番組は進んでいった。
「そういや今日ってハロウィンじゃん。」
「どうでもいいわー。」
「渋谷にいけないくらいだな。」
「菓子食いてー。」
「なら買ってこいよ。」
「それはそれでだるい。」
「お前らうるせーよ!!」
くだらねー話を3人でしてたら
颯太にキレられた。
俺らは終わるまで喋れねーのか?
美鈴ねぇ。
どこがいいんだか。
普通の女じゃん。