居場所をください。
それから一時間ほど歌い、
私たちはいつの間にか歌わず話していた。
「美鈴は好きな人とかいないの~?」
「好きな人~?いないよー。
それどころじゃないし。出会いすらない。」
「でも貴也くんいるじゃん。」
「いや、貴也はそういうんじゃないし。」
でも思えば私の回りは男ばかりだなぁ…。
貴也に隼也に長曽我部さんに永田さん。
女がいないからかやりやすいや。
~♪~♪~♪
その時私のスマホが鳴った。
"着信 松野貴也"
「うわ、貴也だ。
ちょっとごめん。」
私は電話に出た。
『もしもーし、俺!』
「……………隼也?」
『そ!俺スマホ忘れてさー。
貴也の借りた。』
「うん。で、なに?」
『今から飯いかねー?
さっき会社戻ったとこ。』
「あー…」
夏音には高橋いるし…
二人きりにしてやろう。
『美鈴?』
「うん、いーよ。
じゃあそっち向かうから。」
それだけいって電話を切った。