居場所をください。
年末に向けて。




文化祭翌日、

私は栞奈と小林くんを送ってから

仕事へと向かった。


CDを出す度、テレビの収録が増え、

私は大忙しな日々を送る。


そんな忙しさが少し和らいだ11月中旬。

休みだというのに私は長曽我部さんちへと呼ばれた。


「お前な、12月中旬からレコーディングだぞ?

アルバムの曲がまだ6曲しか出来上がってないって

プロ意識足りねーぞ。」


「もー、だからさー、

シングルのも入れようよー。」


「だめだ。

アルバムはすべてアルバム用の曲を用意しろ。

シングルはベストでいれるからアルバムにはいれない。

あと6曲早急に仕上げろ。

作曲する方が困ってるだろ。」


「……………はい。」


「今日は俺もひっさびさに休みだし

1日お前の作詞活動に協力してやるよ。」


「ぇ。え。え!!」


まじです!!


「出来上がったら夜は豪華ディナーだ。

出来なきゃ俺だけ行く。

嫌ならさっさと考えろ。」


「えー!!鬼!」


「文句いってねーでさっさと考えろ。」


「あのー、何曲ですか。」


「6曲。」


「えぇ!!」


「さっさと考えろ。」


「はい…。」


もー、なんだよ!ハードだよバカ!!


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