居場所をください。
席についてすぐに注文をして
私たちはずっとお喋りをしていた。
「てかさ、ハルってなんでフラれたの?」
「うわ!めっちゃ直球!」
「もう半年たってるんだしいいじゃん。」
「まー、さすがにもういいけどね。
彼女とは高校が一緒で、仲良くなって付き合って
卒業後は彼女が大学行って
俺はバイトしながらダンススクール通って、
美鈴ちゃんのダンサーに拾ってもらって
ずっとダンスばっかやってたから。
それに向こうは大学に他の男もいるわけだし
まぁ会わない間に気持ちが薄れた
って感じかな。
いくらメールや電話してても
やっぱ会わねーとだめなんだなーって痛感した。」
珍しくハルが真面目に言ったから
私はなにも言えなかった。
「しかも向こうにはすぐ彼氏ができたみたいだし
大学入ってすぐ好きになったんじゃねーかな。
俺は高校卒業してすぐダンスばっかで
全然会ってやれなかったし。」
「……まぁ女なんて
寂しいときに優しくされるだけで
好きになっちゃったりするからね。
女心と秋の空、だよ。」
「ひどいもんだな。」