居場所をください。
翌日ー
私は7時から会社で打ち合わせだ。
「なんで今日はこんな早くから打ち合わせ?」
今は長曽我部さんもいる。
「美鈴、今からレッスンだろ。
終わる頃、迎えいくから。
昼は行けねーけどちゃんと食えよ?」
「うん。」
打ち合わせは2月発売の新曲について。
もう時間もないからね。
打ち合わせは一時間じっくり行い、
終わるとすぐ長曽我部さんも佐藤さんもいってしまった。
送ってくくらいしてくれればいいのに。
タクシーで行きますか……
「美鈴。」
「あ、隼也。」
「ひとり?」
「うん。
長曽我部さんも佐藤さんも。」
「あー…」
「……なに?」
「あ、いや。
美鈴は一人で仕事向かうの?」
「今からレッスンなの。」
「あ、そうなんだ。
俺もだし乗ってけば?
いいよね?」
「あぁ、いいよ。ついでだしな、」
隼也のマネージャーさんの高木さんが言った。
「……じゃあお願いします。」
「行こ。」