居場所をください。



そして、到着した大好きなベジタブルのお店。

ここの野菜料理は野菜嫌いの人でも絶対食べられる。


「とりあえずお腹すいた……。」


「そればっかだな。」


「だって今日レッスン頑張ったもん。」


「待たせて悪かったな。

あ、そういえば今日と昨日食堂誰もいなかった

っていってたけど

それは本当にたまたまだと思うぞ。

俺と佐藤以外に貴也んとこ来たの

隼也とマネージャーくらいだし。」


「え、そうなの?

すっごい不気味だったよ?」


「そもそもみんなに言ってないしな。」


「え、そうなんだ。」


じゃああれは本当にたまたまか…。

あんな静かな中、ご飯はもうやだな。


「いらっしゃいませー。」


「あ、弘希だ。」


「またお前かよ。」


「ちょっと。

お客様にその態度ですか。

しかも人んちでご飯食べといて。」


「うるせーよ、おばさん。」


「おばさん!?」


「親の妹ならおばさんだろ。」


「……ちょっと。躾がなってないけど。」


「はは、悪いな。

でも思ったより仲良いんだな。」


「この前勝手に人んち入れさせといて

よく言いますね、それ。」


「あれは弘希が「2名様でよろしいですかー。」


「……やる気のない店員。」


「そ、二人。」


「こちらへどうぞ。」



< 1,958 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop