居場所をください。



━━━━━━━━━━━・・・・


「よし、そろそろ移動しよう。」


お昼も食べて、15時。

少し早いけど会場が完成したらしいので

私たちは会場へと移動することにした。


「着替えてきてもいい?」


「急げよ。」


長曽我部さんの許可が出て、

練習着から練習着へと着替えた。


といっても下はスエット、上は…


「あ!美鈴ちゃんだけツアTずる!!」


サンプルでもらったツアーTシャツ。


「いいでしょー!」


それにパーカーを羽織っただけ。

そしてフードとマスクでまた少し怪しい人。


「早くバスのれよー。」


バンドメンバーは楽器もあるから

マイクロバス2台。


私は一番後ろだ。


私の横には当然……………


「明日6時半に来てくれって。」


長曽我部さんが座る。


「はやっ!」


「明日もリハがあるからな。

10時から一時間だけリハができるから

そこは抜けられないし。」


「そんな短いの?」


「明日は初日だし

スタッフが会場を出入りする。

俺ら以外のスタッフが会場内にいるときは

美鈴はステージ出られないから。」


「あ、そっか。」




< 2,172 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop