居場所をください。
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「よし、そろそろ移動しよう。」
お昼も食べて、15時。
少し早いけど会場が完成したらしいので
私たちは会場へと移動することにした。
「着替えてきてもいい?」
「急げよ。」
長曽我部さんの許可が出て、
練習着から練習着へと着替えた。
といっても下はスエット、上は…
「あ!美鈴ちゃんだけツアTずる!!」
サンプルでもらったツアーTシャツ。
「いいでしょー!」
それにパーカーを羽織っただけ。
そしてフードとマスクでまた少し怪しい人。
「早くバスのれよー。」
バンドメンバーは楽器もあるから
マイクロバス2台。
私は一番後ろだ。
私の横には当然……………
「明日6時半に来てくれって。」
長曽我部さんが座る。
「はやっ!」
「明日もリハがあるからな。
10時から一時間だけリハができるから
そこは抜けられないし。」
「そんな短いの?」
「明日は初日だし
スタッフが会場を出入りする。
俺ら以外のスタッフが会場内にいるときは
美鈴はステージ出られないから。」
「あ、そっか。」