居場所をください。



「もう起こしていいですか?」


「あ、いいよ。

俺も美鈴ちゃん起こさねーと。」


「おい、ハル!」


瞬は容赦なくハルを揺さぶってて

なんだかちょっと気の毒。


「美鈴ちゃん、美鈴ちゃん。」


「ん…」


うん、こっちは起きるのが早くて助かる。


「起きた?もう時間だよ。」


「んー……

うん…ごめん、寝ちゃった……

……って、ハル近!」


え、なにを今さら。


「寝たときはもう少し離れてたのに。」


「それより佐々木のところ行こう。」


「あ、うん。」


「じゃあ瞬、ハルを頼んだ。」


「はい。」


あいつどんだけ起きねーんだよ。


「今何時?」


「4時過ぎだよ。」


「長曽我部さんは?」


ほら、二言目には長曽我部さん。


「仕事でちょっと出てるよ。」


「ふーん、そっか。」



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