居場所をください。



コンコン……


「あ、来たよ。」


いつも通り、長曽我部さんが

部屋に招き入れる。


「こんばんは。」


「こ、ここ、こ、こんばんは!!!」


「あはは、落ち着いて落ち着いて。」


私と同じくらいかな。


「え、えと……

仁科優奈と言います!

高3です!」


「あ、同い年!タメ!

優奈ちゃんね。」


「あ、あの、私も東京なんです!」


「え!じゃあ東京からわざわざ来たの?」


そうハルが聞くと


「実は私、ハルさんと地元が一緒で……」


「「えぇ!?」」


私はもちろんびっくりなんだけど……


「……ハル知らなかったの?」


「あ、ごめん…」


まぁあそこらへんは人が多いから

生徒数多いんだろうな。


「中学が同じなんだよね?」


「幼稚園から高校まで

全部一緒です…」


「ちょっとハル!しっかりしてよね!」


「ご、ごめん…」



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