居場所をください。
しばらくして、美鈴の前の学校についた。
確か初めてあったときはオレンジ。
2回目に見たときは金色。
あの派手な髪色に派手な顔は忘れない。
俺は車のなかでしばらくそいつが出てくるのを待った。
……………あいつだ。
あの背の高さに金髪。間違いない。
俺は車から降りてその男にちかづいた。
「ねぇ、君。」
「……………俺ですか?」
「そう。美鈴の友達だよね?」
「あー、はい。
高橋瑠樹です。
確かあなたは保護者とか言ってた…」
「そ。美鈴の保護者の長曽我部ひかる。
あのさ、最近美鈴に会った?」
「俺ですか?いや、会ってないです。
一ヶ月くらい前に学祭来て、それが最後ですね。」
一ヶ月前か…。じゃあ違うか。
「高橋、なにやってんの?」
そこにもう一人、派手な男が近づいてきた。
派手…というより不良系だな。
「なんだ、杉崎か。
この人美鈴の保護者さん。
美鈴に最近あったかだってさ。
杉崎は会った?」
「いや、全然。」
「……………君は?」
「俺はたぶん友達やってます。
前にフラれてますけど。」
「へー…。
最近美鈴帰ってくんの遅いんだけど
行きそうなとことか知らない?」
「バイトとかは?」
「そこも確認したけど来てないって。」