居場所をください。
「あーもう、化粧ぐちゃぐちゃだー。」
「はい。」
長曽我部さんはすかさず
拭くタイプの化粧落としを渡してきた。
「ありがと。」
私は少し離れて化粧を落とした。
「…はーすっきり。」
「とにかく、もう一人で悩むなよ。
美鈴がちょっと助けの手を求めたら
俺はすぐ助けにいくからな。」
「ふふ、ありがと。」
今日は長曽我部さんに甘えっぱなしだ。
「………顔洗ってくる。」
私はとりあえず崩れまくった顔を整えることにした。