居場所をください。
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それから自己紹介、役名など
いろいろ発表があって、
最後に台本とスケジュールが配られた。
その後10分間の休憩を挟んでから
台本分の本読みをし、その日は終わった。
「お疲れさまでしたー。」
最初に監督が出ていき、
それを見届けたあとみんなも出ていく。
これが役者界のルールなんだろう。
「美鈴ちゃん、本読みでもめっちゃうまいじゃん!」
「あ、ありがとうございます。」
とりあえずこの人とは
ほどよい距離感を保とう。
よくわかんないしね。
「美鈴。」
「あ、貴也。」
「一緒に帰ろう。
ってか長曽我部さんの車で
そのまま行けばいいしな。」
「うん。」
私は急いで書類と台本、筆記用具をしまって
貴也の元へ向かった。
「あ、五十嵐さん!」
「…はい。」
そんな私をディレクターがとめた。
「………廊下で待ってるな。」
「ごめんね。」