居場所をください。
と、いうことで
仕事を終えた私たちは佐藤さんに送られ
マンションへと帰ってきた。
「マンションでは変装するんだな。」
「まぁとりあえずバレるまではな。」
部屋につくなりウィッグをとる貴也。
私は前髪ウィッグだけだけど。
「にしても広いなー。」
「二人じゃもったいないくらいにね。」
とりあえずエアコンをつけてお茶をだす。
西日はもう当たらない時間だけど
部屋がかなり暑くなっていた。
「で、映画はどうなわけ?」
「撮影はまだだけど
稽古はかなり詰まってるよ。
貴也はちょっと機嫌悪いけど。」
「なに、どうした?」
「吉田夏音がだるい。うざい。」
「あぁ、またあの子?」
「そ。」
貴也はそれだけ言って
冷蔵庫から水を出した。