居場所をください。



それから私はとくに出番もなく、

ただただみんなの笑顔を見てるだけ。


歌詞も書き終えたから長曽我部さんもいない。


うん、ひま。

今みんな出番だから。


「美鈴、どう思う?」


「………へ?」


突然、監督に話しかけられた。

あなたはいつからそこにいるんだ。


「へ?じゃねーよ。

みんなの演技見てどう思ったか聞いてる。」


「…………そうですね。

なんていうか、温度差があるというか

……やっぱり夏音だけ素人感があります。

素人目ですけど

もし私がこれを見たら

あー、演技下手だな。って思います。」


私はみんなに聞こえないように

本音を監督にぶつけてみた。


「やっぱりそうだよな。」


監督はそれだけ言って、出ていった。


………いったいなんだったんだ。


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