居場所をください。
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私が連絡をすると
長曽我部さんはすぐに迎えに来てくれて
今日は一緒にスーパーまで。
「長曽我部さんなに買うの?」
「ごみ袋。」
「え、なんでまた。」
「会社のが切れそうなんだよ。
発注ミスだろうけどないと困るし
こういうのは俺が用意しねーと
誰も用意しようとしねーから。」
「へぇ、大変だね。」
「まぁついでだからいいけどな。」
「でも普段誰が発注してるの?」
「派遣の清掃のやつら。」
「へー、そんな人もいるんだ。」
「前はそういう部署があったんだけどな。
庶務課が。」
「………庶務?」
「ま、雑用と言ったところかな。
一般的には事務なんだけど
ほとんどが俺のいる総務課でやるから
庶務は掃除とか消耗品補充とかやってたんだよ。
大量書類のコピーとか。
でも庶務に正社員雇うのも経費かかるし
今は派遣なんだよ。」
「へー、一応課とかあるんだね。
ちゃんとした会社だね~。」
「当たり前だろ。
じゃなきゃ誰が給与とか人事とか決めるんだよ。」
「じゃあ長曽我部さんは
総務の仕事と私のマネージャーと
両方やってるってこと?」
「今は総務の仕事はほとんどしてない。
まぁ人事とかは俺もやるけど
今は美鈴に集中してるよ。」
「そっか、ありがとね。」