居場所をください。



「なぁ、美鈴と貴也

今日俺んち泊まってけばー?」


と言い出したのは酔っぱらいの社長。


「えー、今日ー?

でも明日朝から仕事だもん。」


「ひかるも泊まってけ。」


「はぁ?

俺猫アレルギーだっつーの。」


「離れに泊まればいいじゃねーか。

そしたら3人揃って仕事行けんじゃん。」


「なら咲さんも一緒に泊まりましょうよ。

佐藤さんも。あ、矢島くんも。」


「え、いやでも俺は事務所も違うし…」


「はぁー……わかったよ。

じゃあ全員で行くか。矢島くんも。」


「え、でも…」


「俺んちは気にしねーし。」


と、いうことで

長曽我部さんも許可してくれて、

今日はみんなで社長んちに泊まるらしい。

服とかどうすんだよ。


「でも俺車あるんですけど…」


「あぁ、父さんち止められるから。

車でいけば良いよ。」


「ありがとうございます。」


「よし、じゃあ今日はみんなでお泊まり会だね!」


「俺だけ仲間はずれじゃん!!」


と隼也まで騒ぎだした。


「なら隼也も来れば良いだろ。

でも明日困るんじゃね?

隼也だけ遅いのに朝早く起きねーとだけど。」


「それでもいいわ!

俺だけ行かないとか悲しすぎ!!」


うるさ。



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