居場所をください。



「貴也はいい幼馴染みを持ったよね。」


「まぁ…」


「明奈ちゃんがね、

いつも貴也の支えになればと思ってやってきたけど

なんの力にもなれなかったって言ってたよ。

でもそんなことないでしょ?

気持ちってものは伝えないと

なかなか伝わらないから面倒だよね。」


「………伝えろってか?」


「日頃の感謝の気持ちくらい

伝えなきゃ。」


「美鈴もな。」


「え、私?」


「長曽我部さんに。」


「う………」


「な、ハードル高いだろ。」


一番お世話になってるからこそ

なんか照れ臭い。

なかなかハードルが高い。

友達に言うのとは全然違う。



< 3,412 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop