居場所をください。



そのあとすぐみんなが集まり、

開始時間となって私は長曽我部さんの横へ戻った。


みんな忙しくて打ち合わせも一気にできなくて

細々と何回もやることになるけど

今回もいいステージを作るためにも

頑張らないと。


「とりあえず全体のイメージは

薄明光線っていうの?

太陽の光が雲の隙間から漏れる感じ。

天使の梯子ってやつ。

あんなイメージにしたいんだよね。

カウントダウンなわけだしさ、

今日も暗い夜が明けて

明るい光が照らします、みたいな。

なので照明さんにはちょっと頑張ってもらいたくて。

なんかイメージがアバウトすぎるけど

みなさんよろしくお願いします!」


と私が締めて

今日の2時間にわたる打ち合わせは

無事終えた。


「で、タイトルはどうすんの?」


みんながバタバタと解散してる頃

私と長曽我部さんだけは

まだ動かずライブの話を続けた。


「んー、イメージは薄明光線なんだよね。」


「英語にするなら天使の梯子をとったほうが

美鈴っぽいっていうか可愛らしさがあるんじゃね?

Angel's Ladderとか。

天使の階段ってするならAngel's stairsとか。

まぁAngel's Ladderのが分かりやすいかもな。」


「いいじゃん、可愛いかも。

Angel's Ladderにしよ。」


「了解。

COUNTDOWNLIVE 20XX
~Angel's Ladder~

で決まりな。」


「うん。」



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